― 血管を守ることは、健康を守ること ―
■ 動脈と静脈の役割
私たちの体は、血液を循環させるための血管ネットワークで支えられています。
その中心となるのが 動脈 と 静脈 です。
● 動脈(どうみゃく)
心臓から送り出された 酸素と栄養を豊富に含む血液 を全身へ運ぶ血管です。
血圧が高く、厚い壁を持ち、体のすみずみまでエネルギーを届けます。
● 静脈(じょうみゃく)
全身で使われた血液を 心臓へ戻す血管 です。
血圧が低く、血液が逆流しないように「弁」がついています。
■ 動脈と静脈に起こる主な疾患
● 動脈の病気
- 動脈硬化
- 心筋梗塞・狭心症
- 脳梗塞
- 下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)
動脈の病気は、命に関わる重大な疾患につながることがあります。
● 静脈の病気
静脈の病気は、足のむくみ・だるさ・こむら返りなど、日常生活に影響する症状が多いのが特徴です。
■ 図解②:動脈の病気と静脈の病
【動脈】
- 動脈硬化 → 血管が狭くなる
- 心筋梗塞 → 心臓の血管が詰まる
- 脳梗塞 → 脳の血管が詰まる
- 下肢閉塞性動脈疾患→ 足の血管が詰まる
【動脈】
- 下肢静脈瘤 → 血液が逆流してふくらむ
- 深部静脈血栓症(DVT) → 深部の静脈に血栓
- 肺塞栓症 → 血栓が肺に飛ぶ
■ 生活習慣病との深い関係
特に動脈の病気は、生活習慣病と密接に関連しています。
- 高血圧 → 血管に強い圧力がかかり傷つきやすい
- 脂質異常症 → 悪玉コレステロールが血管に蓄積
- 糖尿病 → 高血糖が血管の内側を傷つける
- 喫煙 → 血管を収縮させ、酸素が届きにくくなる
これらが重なるほど、動脈硬化は加速します。
静脈の病気は生活習慣病との直接的な関係は薄いものの、
長時間の立ち仕事・座りっぱなし・運動不足・肥満 が悪化要因になります。
■ 当院で行っている検査・治療
当院では、動脈・静脈の両面から血管の健康をサポートしています。
● 動脈に対する検査・治療
- 血管年齢検査(ABI・CAVI)
- 下肢動脈エコー、頚動脈エコー
- 血液検査(コレステロール・血糖など)
- 生活習慣改善のアドバイス
- 必要に応じた薬物療法
● 静脈に対する検査・治療
- 下肢静脈エコー
- 下肢静脈瘤の診断
- 圧迫療法(弾性ストッキング)
- 日帰り手術(血管内焼灼術、血管内塞栓術など)
- 生活指導(運動・姿勢・セルフケア)
■ こんな症状があればご相談ください
- 足の冷え・しびれ・歩くと痛い
- 足の血管が浮き出てきた
- むくみやだるさが続く
- 健康診断で血圧・血糖・コレステロールを指摘された
- 家族に心臓病・脳卒中の方がいる